
ピルであればどれでも避妊効果があると思っていませんか?
せっかく避妊のためにピルを服用しても、知識がなければ望まない妊娠をしてしまうかもしれません。
今日紹介する内容を理解して、自分の体を守りましょう。
避妊効果がないピル
ピルは大きく分けると3種類あります。
- 中用量ピル
- 低用量ピル
- 超低用量ピル
日本国内で、避妊効果が認められているのは、①中用量ピルと②低用量ピルです。
③超低用量ピルは避妊効果がなりとされていますので、妊娠を避けるために服用する場合は適していません。
それぞれのピルの特徴を紹介します。
中用量ピル
目的
生理の周期をずらしたり、コンドームなどの物理的な避妊に失敗した際に妊娠をさけるために服用します。
スポーツ選手などが大会と生理がかぶりそうなときに使うことが多いです。
物理的な避妊に失敗した場合のアフターピルとして服用する場合は、性交後72時間以内に飲むとで80%以上の確率で妊娠を回避できると言われています。
特徴
服用の頻度は目的によって変わります。
生理の周期をずらす場合は、一定の期間、24時間に1回服用が必要です。
また、中用量ピルには吐き気をともなう副作用があるため、医師の指導がかかせません。
低用量ピル
目的
一般的に「ピル」といった場合に該当するのが、この低用量ピルです。
生理痛や生理不順の治療、避妊のために服用します。
ホルモンバランスを整える作用があるため、ニキビや気分の落ち込み、生理前~生理中に起こるつらい症状の改善にも役立ちます。
特徴
子宮内膜を薄く一定に保つことで、経血量や生理痛を減らし、生理のつらさをやわらげることが可能です。
飲み忘れがなければ99.7%の避妊効果があります。
超低用量ピル
目的
主に「月経困難症」や「子宮内膜症」の治療薬として使用されます。
子宮内膜が増殖することを抑える作用によって、生理痛などの月経困難症や子宮内膜症による痛みを軽減することが可能です。
特徴
海外では低用量ピルと同様に避妊効果があるとされている場合もありますが、日本国内では避妊効果は認められていません。
超低用量ピルは治療を目的として使用されるため保険が適用されます。
まとめ
一口に「ピル」といっても種類があり、その目的や効果が異なります。
あやまって避妊効果がないピルを服用して、望まない妊娠をしなようにピルを服用する場合は必ず避妊効果の有無を確認しましょう。